はじめに
うちの一人目ティーミンに、発達性読み書き障害の診断がおりました。我が子がいわゆる【普通】ではないと気づいたのは、小学校に入学してからです。現在も奮闘中ですが、ひらがなを身につけるべく頑張った小学1年の夏休み前後が本当に大変で、でも効果抜群でした。
ただ、すべての人に効果があるとは限りません。
以前にも、その事は書いておりますので、ご一読下さいませ。それにご留意の上、この先をお読み下されば幸いです。
覚えていたひらがなについて
うちの一人目ティーミンが、小学1年の夏休み前の時点で完璧に書けるひらがなは、とても限られていました。
自分の名前と、彼の母である私の名前、それから「あいうえお」です。
自分の名前について
自分の名前は、単純に何度も書く機会がありました。年長の時から、お手本を写すところから始めて、入学前には何も見ずに書けるようになっていました。覚えた方が自分にとって楽だったから定着したのかもしれません。
私(母)の名前について
私の名前については、ママっ子のティーミンにとって【思い入れ】があったからではないかと思います(親バカですいません)。そして、この【思い入れ】というのが、ひらがなの書き習得において大事なキーワードのひとつではないかと私は思うのです。
市販のドリルの例文、例えば「ありの【あ】」や「かめの【か】」では、ティーミンにとって【思い入れ】がないので覚えられないと仮定すると、覚えるべきその文字に【思い入れ】という意味を付加すれば良いのだと考えたのです。
例えば、仲良しのお友達の名前、気に入ったキャラクターの名前などをひらがな練習に使うのです。
「【た】は、お友達の【たろうくん】の【た】だね」といった声かけをすると、ティーミンのやる気がアップしていました。
「ウルトラマン図鑑」や「ポケモン図鑑」など、その子が好きな物でひらがなを習得した話もよく聞きます。でも、ティーミンが好きな物をひらがな習得に直結させるのは難しく、我が家では別の方法を実践しました。
それが、「あいうえお」の方法です。
あいうえおについて
ティーミンが「あいうえお」を覚えたのは、休校中のことです。教科書に載っていた「あいうえおのうた」を読みながら、該当の文字を口にするたびに空中に指でなるべく大きく字を書くということを何度もさせていたためだと思います。
例えば、「あめんぼ あかいな あおいかな」という文があったなら、「あ」と言う3回ごとに空中に指で書くのです。
この方法は、口で言い、耳で聞いて、指で書き、それを見るということで、刺激がたくさんあるので覚えやすくなるのが良いです。
しかも「あいうえおのうた」は、音読した時のリズムが心地よく、暗誦もしやすいです。同じ音が2回以上、文章に出てくるのも良いです。ちょっとした隙間の時間で、ひらがな練習が可能です。「あ行」以外がない事が、唯一の欠点です。
あいうえおから考えたオリジナルのトレーニング方法
「あいうえおのうた」のように、リズム感がよく、同じ音が数回出てくる文章を探して、ついに私が行き着いたのは、「ぐりとぐらカルタ」でした。
「ぐりとぐらカルタ」の読み札は、前述の条件を完璧に満たしていました。おまけに、絵札が可愛いです。ティーミンは男子ですが、「ぐりとぐら」が大好きで可愛いものも好きだったので、とても喜んでくれました。そして何より、お値段がお手頃です(特別支援の教材って高価なものが多いじゃないですか?)。
夏休み中、毎日短い時間でしたが、「ぐりとぐらカルタ」でひらがな練習をしました。
詳しいやり方については、以下の記事にまとめました。
隙間時間に、ティーミンが嫌がらなかった時だけ、しりとりなどの言葉遊びもしました。しりとりは、毎回3往復ほどできる程度で、やはりこれも短時間でした。
スマホのひらがなアプリも、気分転換に時々使いました。
我が家で使ったひらがなアプリは一つだけですが、良いアプリだと思います。
そして、夏休みが明ける頃には、清音に限ればひらがなはほぼ完璧に書けるようになっていました。