はじめに
問題を解決したいなら、原因を特定すること。誰しも考えることですよね。
「みんなでつなぐ読み書き支援プログラム」は、うちの一人目ティーミンの読み書きが苦手な原因と解決策を探す手助けをしてくれました。
本を読んで良かったこと
「読み書きが苦手」といっても、原因はさまざまです。視覚に問題がある場合、音韻処理に問題がある場合、姿勢や触覚に問題がある場合だってあります。そして、原因に対応した方法でなければ問題は解決しません。
この本は、前半は読み書きが苦手になる原因について書かれており、後半はそれぞれの原因に対応する支援方法が紹介されています。
私の場合、前半に記載されたフローチャートが、とても参考になりました。
うちの一人目ティーミンの場合、「ひらがなの書きが課題」と学校から言われ、私もそう思っていました。
でもこの本で「ひらがなが思い出せない(ために書けない)」のは、「デコーディング」に問題があり、この場合「読字にも影響がある」と書かれていて、驚きました。
これをよんでいなかったら、まずひらがなの音を確認することなど、思いもよらなかったでしょう。
読み書きの苦手に対応できる専門機関はとても少ないので、どうしても素人が自己流で対応せざるを得ないですよね。そんな中、専門家がどうやって問題を特定するのかを教えてくれる本があって、本当に良かったと思いました。
本を読んで再認識したこと
ただ、やはり読み書きの能力を向上させるのは、一筋縄ではいきません。【紹介されている方法を使えば魔法のようにうまくいく】というようなことはありません。
この本には解決方法がカタログのように並んでいるので、自分で必要な支援を考えて選ばなくてはなりません。
試行錯誤を続けて親子共々疲弊してしまっていると、本に紹介されていても【100パーセント解決できるという保証がない新しいこと】に挑戦するのはしんどいなと感じます。
だから、読み書きの苦手に対応できる専門家がもっと増えることを願ってやみません。どうにかならないですかねえ、ホントに。