二人目じゃないよ自腹だよ

アラフィフ主婦のダイエット(40代半ばで人生初の10キロ減成功)と子育て中心の雑記ブログです。

発達性読み書き障害の子への親のNG対応3つ!

はじめに

 

 小学1年の秋、うちの一人目ティーミンに、発達性読み書き障害と自閉症スペクトラムの診断が下りました。

 

 私は、彼が小学校に入学するまで、彼の発達障害に気づきませんでした。今思えば、いくつか兆候らしき物も思い当たります。でも、それは幼いため、もしくは個性なのだと思っていました。


ティーミンの入学式は、コロナ禍で6月に行われました。それまでは休校していたので、4〜5月は私が勉強を見ていました。

もしかしたら、彼の読み書きの苦手が【普通でない】と気づく事が出来たのは、この家庭学習の期間があったためかもしれません。


 でも、今振り返ると、その家庭学習の期間を含む3ヶ月余りの間、知識も認識も欠けていた私は、ティーミンをずいぶん苦しめました。

 

ここでは、発達性読み書き障害の子に対して親がしてはいけない対応を3つリストアップしながら、試行錯誤の日々を振り返ってみます。

 

 ①ひらがな修得の段階を無視する。


 私自身は3月末生まれですが、入学すると同時に簡単な文章が書ける程度に、ひらがなを修得していました。それが当然だと思っていました。そして、私が子供の頃に親から注意された事は、『整った字を書くこと』でした。


だから、最初に買ったひらがなドリルは『なぞらずにうまくなるひらがな練習帳』でした。

 

 

 このドリル自体は、とても良いものです。現に、このドリルでティーミンと練習した結果、私の字が綺麗になりました(!)。


でも、ティーミンは、字が綺麗に書けるようになっても、字を覚えてはいませんでした。このドリルを2回転させ、各文字10回以上書いても、元から覚えている自分の名前の字以外は頭に入っていませんでした。

 実は、ひらがなの修得には段階があり、読めない字はまず書けません。だから、最初にすべきはひらがなの音と形を一致させることなのですが、この時の私はその事を全く知りませんでした。


 ちなみに、ティーミンは幼稚園の頃から、漢字まじりの看板(この公園ではボール遊びは禁止です)や、YouTubeのゲーム実況の字幕(皆さんこんにちは、毎度お馴染みうp主です)だのは、ちゃんと読んでいました。だからひらがなも読めていると思っていたんですが、どうやら違ったようです。

②子供を責める。


 コロナ禍の自宅待機期間には宿題もありましたが、量が少なく時間が有り余っていました。

 

 だから、やはりひらがなを少しでも覚えさせようとしました。その結果、『あいうえお』だけは頭に入りましたが、それ以外は全くだめでした。


(実は、数字もすんなりとはいかなかったです。特に、6と7と9は日数がかかりました。でも、数字はひらがなより数が少なく、またティーミン自身に数字に対する抵抗感が少なかったので、入学前に全部覚えることができました。)


「なんで出来へんの、あんなに練習したのに」と、怒ってばかりいました。「やる気がないから、覚えられへんねんやろ」と責めていました。

 

 ティーミンにしてみれば、酷な話です。頑張る方法が間違っていると結果が全く出せないのが、発達性読み書き障害ですから。


 それでも、まだ学校が始まる前は、先生から習えば何とかなるかもと期待していました。


この頃試したのは、『ひらがな練習ノート〜下村式唱えて書くひらがなドリル』です。

 

 

 書き順を唱えながら書く方法です。私自身、子供の頃に下村式の漢字の本が大好きで、下村式で漢字を覚えたといっても過言ではありません。が、ティーミンには合いませんでした。


 ちなみに、後に『ぐりとぐらカルタ』を使ったオリジナルトレーニングの時、この下村式のドリルに掲載された順番にひらがなの練習をしました。

 

 ※なお、『ぐりとぐらカルタ』を使ったオリジナルトレーニングのやり方は、以下の記事をご参照ください。

akanekaachan.com

 

 

③子供がわかるくらいに、がっかりする。


6月に学校が始まり、授業でひらがなを習う日々が続きました。でも、ティーミンの頭にひらがなが定着する気配すらありませんでした。


この時期の前後に買ったのが、『小児科医が作ったゆっくりこくごプリント』です。

 

 

 

この頃には、ティーミンの読み書きの苦手の度合いが尋常なことではなさそうだと思い始めていました。この本を読んで、ひらがなの修得には段階があることを初めて知りました。また、ひらがなの読み書きが苦手になるにはいくつか理由があることも知りました。


この本と姉妹編とをあわせて、ひらがなの練習をしてみました。この本はコピーすることを前提にしているようですが、当時自宅にコピー機がなかったので、私が自宅学習用のノートに問題を書き写してやらせていました。

 

私としては面倒でしたが、ティーミンは出来あいのプリントより母の手作りなのが嬉しいようでした。毎回、一生懸命やってくれました。


ひらがなの一部だけ書いておき、ティーミンには残りを書かせる方法や、欄外にヒントのイラストを描き、一文字だけ空欄にしておく方法など、色々試しました。でも、ことごとくうまくいきませんでした。


これならうまくいくかも、と期待しながら試すので、ダメだった時のがっかり感がハンパなかったです。「ああこれもダメか〜」とうめいてしまっていましたが、ティーミンも母の期待を裏切ったと感じてがっかりしていたと思います。


その後、私が心を入れ替えるきっかけ(ティーミンの七夕の短冊を読む)があったのですが、それがなければ今どうしていたかなと思います。


私は間違った事もたくさんしましたが、その後成功する方法を見つけるヒントもこの時期にありました。だから、全然この試行錯誤の日々は無駄ではなかったとは思うけど、やっぱりティーミンには悪い事をしました。反省しています。