ほんの出来心だったんです。
伸びすぎて鬱陶しくなった前髪をほんの少し。
ほんの少しだけ、バリカンでちょっと短くしたかっただけなんです。
※我が家にあるのは、パナソニック製のカットモードです。
それが、不器用な私でも割と良い感じに切れて、
【バリカン凄いよ文明の利器ってのはホントにありがたいや】と喜んで、
これならもしかして、と、耳下の髪を掴んで、おもむろにザクッと・・・。
・・・いえ、嘘をつきました。
本当は、もっと以前から頭にありました。
そう、昨年の春にネットでとある記事を見た時から。
【セルフカット】。
【バリカンでボブにする】。
あわよくば【美容院からの卒業】。
私でも出来るかなと思いながら、踏ん切りがつかずにいたんです。
でも、その踏ん切りがつく瞬間が不意に訪れたんです、そうあの時です。
『えーい、やっちまえ』と。
実は、前日にもYouTubeでセルフカットの動画を見ていました。
ヘアゴムで位置を決めてから切るだけで、とても簡単そうにみえました。
とはいえ、実演しているのはプロの美容師さんだし、不器用な私には無理かなと迷っていました。
いや、本当は『やめときセルフカットなんて、あんたは鈍臭いねんから』とSkype越しに実家の母から猛烈に反対されたことがあったから、かえって私の天邪鬼な性格に火がついたのかもしれません。
もしかしたら、バリカンで夫の髪を刈るよう頼まれた時、『もし失敗しても大丈夫、いざとなったら理髪店に駆け込むから』と心を軽くしてもらったことがあったからかもしれません。
とにかく、YouTube動画で見た通り、ヘアゴムで位置を決めたらバリカンでざっくり切ってみました。そして、切った直後の感想は『マズかったかな』。
ひと言でいうと、『おそまつくん』の『イヤミ』にそっくり(しぇー!)。
動揺を抑えつつ、とにかく頭や首にくっついた細かい髪を洗い流そうと、
シャンプーして、
ドライヤーで乾かして、
改めて鏡を見ると、
・・・あれれ?さっきよりイヤミ感が薄くなってます?
というか、これなら外を歩いても恥ずかしくない程度の仕上がりで、外出といえばスーパーへの買い出し程度のオバさんには十分じゃないですか。
とはいえ、当初密かに目論んでいた【美容院からの卒業】までには、やはり至らなかったです(当たり前だ!)。
もっと器用だったら、毛量を減らしたりちょっとレイヤーを入れたり出来るんでしょうけど、なにせ私は不器用です。おまけに、チキンです。リタッチのつもりでいじくり回したら、エラい目に遭いそうです。
なので、とりあえずひと月くらいはこれでいこうと決めました。
ちなみに、帰宅した夫は私の髪型が変わったことに気づくのにおよそ5分かかりましたが、我が息子は顔を合わせた瞬間気付いてくれました。
将来が楽しみだよティーミン、そのままの君でいてくれたまえ。
今週のお題「〇〇からの卒業」