小学1年の夏休み前、我が息子ティーミンの担任の先生からこう告げられました。
「ひらがなの確認テストをしましたが、ティーミン君ほどひらがなが書けなかった子はクラスにいませんでした」。
ショックは受けませんでした。他の子達の習得具合は知りようがなかったので、先生に事実を教えてもらってよかったと思いました。
この時点でティーミンが書けるひらがなは、12〜13文字くらいでした。時間をかければ思い出せる文字を含めれば20文字くらいは書けたかもしれませんが、ひと文字書くのに何秒も考え込まなければならないなら、覚えているとは言えないと私は思います。
「夏休み中に、ひらがなの練習を家でやって来てください。夏休みが終わったら、同じテストをします。」
面談は、先生のその言葉で終わりました。つまり、学校はティーミンにひらがなを習得させることが出来なかったということです。
それは、先生たちがひとつのやり方しか知らないからです。ひらがなドリルで何度も書いて覚える方法です。
知能に問題がないのに読み書きが苦手な子は、この方法が合わないのです。そして、あなたのお子さんに合う方法が分かるのは、学校の先生ではなく、あなたのお子さんを一番知っているあなたかもしれません。
あなたのお子さんが完璧に書けるひらがながあれば、その数が両手に満たなくても、とてもラッキーです。そのいくつかの字が、きっと突破口になります。